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杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

焦燥
夜中じゅう
ずっと夢にうなされていた。

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工房のある小高い風の丘の下は
普段は縁から見下ろすも近寄り難く
50m程の切り立った断崖になっていて
絶え間なく足元の赤い土はぼろぼろと
闇に吸い込まれるように崩れ落ちている。
吸い込まれる闇から洩れる青灯りに目をやれば
知らぬ間に頁岩のような岩石が採掘され続け
風の丘の地下には巨大な洞が空いていて
何時陥没してもおかしくない状況にあった。
こわごわ見下ろす先にクライマーらしき者が
崖の途中に引っ懸かって遭難しているのを見つけ
一筋のザイルを頼りに救助に向かいやっとの思いで
遭難者を先に押し上げたのまではいいが
するするとザイルを手繰り上げられてしまい
登るも降りるもならずにいる・・・

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そんなところで目覚めてしまったから
夢の中の自分はずっと崖の途中。
ああ、いやだいやだ
この焦燥感は一体何だ・・・
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抱え込み過ぎなのか単に捌けないのか
手を付けきれずにいるシゴトが山積みで
近年は営業日を金、土、日の週末だけにしているから
どうしても週末は忙しくなってしまうのだが
昨日は珍しく初めてお来店のお客様が重なり
そんな中で数年振りにご遠方からのHさん
もご来訪
何だか気が回りきれずに「お久し振りですねえ~。」の
御挨拶だけで帰られたのに申し訳なく心が残っている。

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