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杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

木の香
『宮崎の展示会で購入した箸が臭う。』と
お叱りの電話を頂き、お手数ではあるが確認のためと
今後の対策のために現物を送り返して戴くことにした。
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塗装不良の匂いなら封を開けたとたんに臭うが
臭わない?展示室にある100本ばかりの箸を
鼻先につけてクンクン嗅いでみた。
なるほど、欅などの導管の深いものは
ほんのりながら、その木特有の匂いを感じる。
『木の匂いは良い。』と潜入観念があり
ヒノキやクス、レッドシダーなどの
清々しい香りを連想するけれども
欅などは木の個体や部材の場所によって
臭いは多様に変化し、製材した時に焼きイモのような
香ばしい匂いがしたり最悪糞尿のような悪臭もあり
母の介護をしていて「あ、欅の匂い。」と思うことがある。
大抵は製材加工して数か月もすると、その臭いも薄れ
また削るとその臭いが出てくる。
今回返送されてきた欅のお箸を嗅いでみると
その気になって強く嗅いでみないと判らないけれど
若干後者の臭いかな?
しばらくすれば臭いは消えます。と言っても
一度嫌だと思ったものは使いたくないのが人情である。
欅以外の材は匂いを感じないけれど
ご自宅に欅の一枚板のテーブルがあり
全くそのような臭いはしないとのことで
それに合わせて欅の箸を選ばれたのだそうである。
そこでご提案として、洋欅(ようけやき)の流通名を持つ
ブビンガ材の箸を代替で送り、欅の箸はそのままお使い頂き
実際に臭いが気にならなくなるのかのお試しをお願いした。

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臭いを制するのは、なかなか難しいが
好みでない、どちらかと言えば悪臭の材を
どうしても使いたい時には「臭いものには蓋をする」
含浸性の変性ウレタンで完全に臭いの基を密封して
しまうのもあるがコストが跳ね上がり経済的でない。
他にもウレタン塗装の粘度を下げて微細な導管中に
含浸させて何度も塗り重ねるとか、
UV塗料の
厚塗り塗膜を作る。強力な紫外線を照射して
臭いの基を分解するなど策がないでもないが
臭い材は最初から使わなければいい。
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ただ、この「クサイ」のことだけれど
臭い、匂い、香りをどう分類するかは
それぞれの感覚だから難しいのである・・・


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