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杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

郷土愛
西日本工業大学デザイン学部建築学科と
福岡農林事務所の深い郷土愛は伝わってくるけれども
何しろ桧は軟材でクセも強いから細工物には不向きなのである。
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木の特性を知らずにデザインされたものを如何にしてカタチにし
特性を学んでもらうかも大切な仕事であろうから
「無駄なシゴトをさせられている。」なんて思わないように
「一緒に学んでみよう。」と謙虚な気持ちで関わってみる。
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桧の効用について
拾ってみると
芳香・消臭・防虫殺菌効果・耐腐朽性などが挙げられているが
これらの言葉の前に「比較的に」を冠して考えてみたい。
芳香は加工している時点がピークで、だんだん薄れてやがて消える
芳香の持続性を期待するならサンドペーパーで磨くなり
鉋かけをして、常に芳香カプセルを壊しながら
芳香を発露させなければならない。
消臭に関しては
防虫殺菌と芳香の言葉に期待を重ねている向きもあり
他の多孔質の材でも一定の消臭吸着湿度調整効果があるが
桧を含めどれも匂いを完全に消す消臭は望めない。
防虫殺菌効果については常に清潔に乾燥させた状態でなければ
桧だって虫は湧くしばい菌も増殖する。
同じく耐腐朽性と言ったって環境を整えていなければ腐る。
上記の特性が課題に評価され在りもしないイメージが独り歩き
これらのことが本当なら杜は桧の倒木が堆く積もり
分解されずに残るならば、結果杜は痩せる。
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桧は非常に柔らかい材料で
加工途中のほんの少しの圧迫などでも
傷がつきやすく、
繊細で反りやすくて曲がりやすく
また柾目方向へ割裂が強く加工後に油脂分が滲み出る。
これを抑えるために人工乾燥を加え塗装などすれば
最初に列記した芳香・防臭効果などは失われる。
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兎に角そんな材であるからくれぐれも強度は大切に
耐水接着剤と二枚斜形契りで補強をしてみる。
ああ、納期は迫っているけれど
仕上がるまでには道程は長い・・・
組子コンペノトレイヤッパリソルネ
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