杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

山林坊
深い山中に独り
坊主の住まえりて
修行の身なれど
遣ること全て思うに任せず

袂を濡らす日々なり
その名を山林坊と云う

ではなくて
本日の三隣亡なお話し。
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Barちゃん大惨事で、衣装の総とっかえ中
手の甲にガリリと爪を立てられ血の滲む思い。
こんなことは茶飯事だから「ちっ、またやられたよ。」と
舌打ちで終わりたいところだが、弾みで落ちた眼鏡を
掛け直していたら鼻当てがポロリ。

「ああ、一難去ってまた一難。」
二度あることは三度あると云うから
まだ、何ぞ災いが降りかからねばいいが。
もともと豊富に持ち合わせた根暗い性格から
底なしに不幸を手繰り寄せる癖がある。
仕事をしていても、お客さんの応対中も
駄犬の散歩中や夕食中でさえ
「まだ来ない、まだ来ないぞ。」と
まるで災いの来るのを待ちわびるかのように
そのことだけを考えている。

久々に旨い味醂干しに出逢って
「旨いうまい。」と喰っていたら
魚の骨が喉の奥深くに刺さる。

飯を何度も丸呑みし、明日喰う予定のパンも
千切っては放り込み毟っては呑み下し
腹は
蛙の如く破るるばかりに膨れしが
一向に抜ける気配などなけれど

「ああ、この程度の災難で済んだのか。」
たかだか魚の骨が刺さった程度の災難に
ほっと胸を撫で下ろす杜の舟であった・・・

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