杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

第五話・タイムトラベル
第五話・タイムトラベル
インフルエンザで伏せっている間中
針山の台の注文が殺到する夢を見ていたが
それが現実の回想なのか夢なのか定かではなく
ヨレヨレと伝い歩きしながら工房の書斎へ出向き
メールやコメント欄を確認してみた。
おおかた夢は夢だったようだが、さて
「夢だったのか。」という思いが夢でがなかろうか。
:::
この自分の年齢でさえ、この始末なのだから
94歳のバーチャンなら、なおさら尋常ではない。
インフルエンザの高熱で身も心も浮わついて
20年前くらいのことを突然言いはじめたり
『あんたは誰ね?』と怪我んそうな顔をされる。
自分の部屋にいるのに『早く帰りたい。』と
身の廻りの物、まだお茶の入ったままの湯飲みから化粧品
財布、広告用紙から全部パジャマの中に詰め込んで
袖を括り上げたかと思えば
『弟嫁が来るから野菜を取りに行く。』と
思うように動けもしない体を動かして玄関に行き
こんな時には声色からして数十年前のハリのある声になる。
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「ひええ~。」とうとうタイムトラベルが始まったぞ
しかしこのタイムマシンは決して未来へは行かない
突然子供のころに戻ったり、娘時代に戻ったり
そんな中で不思議に思うのだが私の父のことは
一度も思い起こすことが無いようだが
このタイムマシンに乗って過去を覗いてみたいものだ。
❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀KIOKUNOKAIZAI❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀
一話・ハルエさん記憶の介在▶六話へ続く

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0000morinof00000000000 福岡県筑豊の小高い丘の上に棲息工房「杜の舟」を生業としながら小説・児童文学などを執筆

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