杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

また、抱え込む・・・
『家具作家の栗原氏からの紹介で
欅の木の刳り抜き加工をしてほしい。』と
久山町のYさんが訪ねて来られた。
随分と、あちこち断られて辿り着いたらしい
001_2017042010292592c.jpg
芯持ちに被圧縮み杢が絡んだ厄介な
変形材の
持ち込みとなると代替えが効かないし
失敗の確率は高い
もともと古い花台だったものを二千円ばかりで購入して
自分で彫り込もうかと考えたが、そのために道具を揃えるのも
懐具合が追い付かないし、慣れない作業で失敗して
怪我でもしたらと不安になり、挫折したらしいのである。

なるほど、誰も手掛けたくない仕事である
余り深く考えるのは止して「期限なし、無理だったら断る。」
そんな緩い約束で引き受けてしまった・・・
002_2017042010345224a.jpg
多分「ヘラブナ万力お膳台」とでも言うのだろう
この四角い小盆が納まるように3寸ばかりの深さに
彫り込みを入れるわけだが縁もぎりぎりなので
加工時に弾ける可能性もあるし節との緩急も
切削作業には非常に不向きな材である。
「ヘラブナ師は道具に凝るからねえ」と言いながら
材に凝り機械に凝る我が身を振り返る杜の舟であった・・・

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

プロフィール写真
0000morinof00000000000 福岡県筑豊の小高い丘の上に棲息工房「杜の舟」を生業としながら小説・児童文学などを執筆

カテゴリ
最新記事
リンク
来場者数