杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

OIL・1「まっとう」
「まさかここまで長生きするとは思わなかったよ。」
『私だってそうだよ。』と口だけは達者であるが
ひと月ばかり前にベットから落ちて骨にひびが入り
歩くこともままならなくなってしまった。
幸いデイケアだけは通えるから良いのだが
車いすの部屋への出し入れが神輿担ぎのように大変だから
玄関を広いツーステップに改造して役を逃れることができた。
012_201703072225557a2.jpg
母もこの五月で95歳である
「人生を全うする。」
そういう意味合いでは、もう良いだろうというほど
有り余るだけの孝行はさせて頂いた気もするから
十二分に全う出来ていそうである。
何れそう遠くない別れを思いながら
小さくなった背中を見ている。

❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀KIOKUNOKAIZAI❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀
一話・ハルエさん記憶の介在四話OIL・2「たそがれ」

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ

この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

・morinofune・

カテゴリ
最新記事
リンク
来場者数