杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

思考回廊8・デザイン随想
明日が納品の京築ヒノキの試作品は
出来上がってしまったのだから、もう思考回廊なんて
迷宮に迷い込まなくてもいいのだけれど
まだあれこれと思考してしまうのであるが
あらためて「ヒノキ」の持つ効用や印象をさらってみる。
樹木から発散される「フィトンチッド」という成分は
リラックス効果の他、防菌・防ダニにも有効であり
この香りは感覚的にも爽快感が高まる。
木材は湿度が上がると水分を吸い込み、乾燥してくると水分を吐き出し
室内をヒノキ材などの無垢材で施工することにより
この調湿効果によって快適な湿度に保たれカビやダニが発生しづらい。
空気を奇麗にするフィトンチッドの特性と材の調湿効果によって
インフルエンザによる学級閉鎖率が無機質なコンクリート構造に比べ
約半分に減少したという報告例もあるようだ。
文献によれば、木材に触れている時の方が脳の活性化や
血圧が安定し精神的にもリラックスするとある。
「木のあたたかさ」などと表現があるが、比重の軽いヒノキ等の
針葉樹材などは空気層が多く、断熱・保温効果が大きい。
程よい弾力性が衝撃吸収効果を生み床材などに使われると
暖かく柔らかい質感を感じることができる。

この素材を有効活用する中での工業デザインは
どう見せ、どう感じさせるかの押し付けではなく
どう機能していくのかが重要な要素だと考える。
デザインという名のカタチだけが優先されて
今までにないもの、既成概念を壊すものが現れては消える。
今までにないものを提案するというのは
逆に今までにあるものを知らなければならず

それ無くして提案をすると用をなさないものになりかねない。
なにも無理に素材と敵対することもなかろう
それらヒノキの特性を甘受し、伝える役柄はそう難しくない。
創作中ではなく、作業をしている時は案外頭は暇をしている。
こいつ一人を休ませているのも勿体ないから「働かせる」
「働いている」から延々こんなことを考えるのである。
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そこで「あ、シンプルなヒノキの積木を作ってみよう。」となり
頭がせっせと働きはじめ、身体が後からついてゆく。
出来あがり~
明日の西日本工業大学の納品には関係ないのだけれど
頭の中で関連付けて作ってみたら「思考回廊」のモヤモヤが
消し飛んだ気がするのは、やっぱり「ヒノキ」の効果かな。
御後がよろしいようで・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・SIKOUKAIROU・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒノキのカッサ思考回廊▶2月20日納品
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0000morinof00000000000 福岡県筑豊の小高い丘の上に棲息工房「杜の舟」を生業としながら小説・児童文学などを執筆

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