杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

皆無
双子ちゃんが生まれましてね。』
「それは御目出度いことで。」と
和やかに会話は進んでいたのだけれど
その手には積木が3箱乗っかっているではないか。
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「ええ~、3個とも・・・。」
もうこれで在庫は皆無となるのである。
最後の砦であった残り3箱の積木までも
全部カッサラッテ行こうというのである。

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しかし冷静に考えてみれば値札が付いて並んでいるのである
それを買って頂くからと言って何を咎められることがあろう。

つい出てしまった非難めいたイントネーションを修正しながら
「いやはや、何とも。誠に有難いことで・・・。」と、しどろもどろ。

『はあ、来月にも4人ばかり生まれる予定がありまして・・・。』
それには「お任せを。」と大きな声では言いきれなくて
小さな声で「お任せを。」と頷いて、重たくも嬉しき約束をした。

ここのところ猫絵ばかり描いていたから
人間様の描き方を忘れてしまったよ・・・
せっかくお買い上げ戴いておきながら
眉をひそめ嫌~な顔をされた上に
この、得体のしれないフヤケ人間画はなんだ!
心身共に精進しょうじん。

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0000morinof00000000000 福岡県筑豊の小高い丘の上に棲息工房「杜の舟」を生業としながら小説・児童文学などを執筆

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