杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説
白い花は、たいてい霜に妬かれて茶色くなってしまうが
この花も例外なく純白のままに咲くのは少ない。
一日、気温の高い日があっても、既に蕾の時に
霜焼けを起こしているから外側の花弁や
縁の部分が変色していることが多い。

寂光【じゃっこう】
移り白八重碗咲き、割蕊の中輪
ユキツバキ系の民家栽培種
1967年新潟の萩屋薫氏発表
雪椿系なのに、どうして霜なんかに簡単に
焼けてしまうのだろうなんて考えるけれど
ユキツバキ系と分類したのも霜焼けはいけない
などと決めつけるのも人の都合で
ただ花はそこにあるだけである。
蕊の間にも花弁が入り込み花芯の雄蕊が
複雑に分かれて見えるのを割蕊と呼ぶらしい。
随分以前の頁に、なかなか好い写真と記事を
掲載したのを思い出したので遡って、あらためて
その一枚の写真を転載してみた。

虫に喰われた一枚の葉と、それの寄り添う花の様が
ちょうどヴァイオリンを弾いているようで
こころがきゅん!となったのを思い出し、この花の
寂光の名が、ふたたび心にしみるのである。
確かに、この花を見れば寂し気にもうつるが
八重咲きと言うよりむしろ
メレンゲのように膨らんだ蓮華咲きの
ほの白き花弁に覗く淡い黄色の蕊は
心に秘めた静かなる炎
この芸術的椿葉食害痕は
まるで愛をうたうヴァイオリン
今宵、君にセレナーデ
❁❁❁❁❁❁❁Chinkahikaetyoh❁❁❁❁❁❁❁
①炉開き◀椿花控帖▶96・藪椿



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この花も例外なく純白のままに咲くのは少ない。
一日、気温の高い日があっても、既に蕾の時に
霜焼けを起こしているから外側の花弁や
縁の部分が変色していることが多い。

寂光【じゃっこう】
移り白八重碗咲き、割蕊の中輪
ユキツバキ系の民家栽培種
1967年新潟の萩屋薫氏発表
雪椿系なのに、どうして霜なんかに簡単に
焼けてしまうのだろうなんて考えるけれど
ユキツバキ系と分類したのも霜焼けはいけない
などと決めつけるのも人の都合で
ただ花はそこにあるだけである。

蕊の間にも花弁が入り込み花芯の雄蕊が
複雑に分かれて見えるのを割蕊と呼ぶらしい。
随分以前の頁に、なかなか好い写真と記事を
掲載したのを思い出したので遡って、あらためて
その一枚の写真を転載してみた。

虫に喰われた一枚の葉と、それの寄り添う花の様が
ちょうどヴァイオリンを弾いているようで
こころがきゅん!となったのを思い出し、この花の
寂光の名が、ふたたび心にしみるのである。
確かに、この花を見れば寂し気にもうつるが
八重咲きと言うよりむしろ
メレンゲのように膨らんだ蓮華咲きの
ほの白き花弁に覗く淡い黄色の蕊は
心に秘めた静かなる炎
この芸術的椿葉食害痕は
まるで愛をうたうヴァイオリン
今宵、君にセレナーデ
❁❁❁❁❁❁❁Chinkahikaetyoh❁❁❁❁❁❁❁
①炉開き◀椿花控帖▶96・藪椿



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月火水の3日間に作業が集中してしまい、またこんな時間に・・・
時にメールを書き掛けては「忙しい。」の愚痴ばかりになり
書いてる自分まで嫌になって、そのまま放置している間に
文面も鮮度を失い、消去、消去になっていましたが
やっぱり、こうして「声」が聴けるのは嬉しいですねえ。
・・・・・・ほっ。