杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

くろたね草が咲いたよ
ニゲラと呼ぶと
その可憐な花より
葉の刺々しさに
視線が移り
マレフィセントのようだと
思ってしまうのである。
006_20180526094323e12.jpg
本当は葉も刺々しくはなく
頬撫でる風の如くたおやかで
ニゲラのその名を嫌って
否定するでもないのだけれど
007_20180526094435614.jpg

誰が名付けたか
和名の「くろたね草」は
風を感じて好きなのである。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
不如帰の空
昨夜中ずっと啼きどおしだった
不如帰の切々とした声が
まだ朝暗い杜に木霊して止まず
002_201805230938170a8.jpg
その懐かしくも哀しき声を追うて
ふいと月の広場の草原に分け入り
飛び姿が見えはしないかと
灰鼠の空を見上げれば
小雨が顔に降リ掛かり
紙を切り抜いたような
不如帰のシルエットが通り過ぎる。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
続きを読む »
岩子さん
佐賀の岩子さんは
母の妹のような人である。
久し振りに電話があり
『みんな元気?また庭の薔薇が見たいねえ。』
013_20180522093957aa1.jpg
以前訪ねてこられた時も、ちょうど薔薇の季節。
020_20180522094702532.jpg

足腰も弱くなって、なかなか遠出もし難く
この季節になると庭の薔薇園で
話しをしたことなど懐かしく想い出されて
電話をしてみたのだそうである。
母も、この5月で96歳を迎えたのだから
息子たちでさえ我が身がいっぱいの年齢で
母の姉妹や知人などなら尚更の年齢であろう。
024_20180522095340bde.jpg
すっかり訪ね来る人もなくなり
想い出話しに花咲かせることもなくなった。
008_20180522095748286.jpg
「岩子さんから電話があったよ。」に
コクリとひとつ頷き
窓辺から遠く庭を眺める母。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
寝起きの睡蓮
日の出が早くなった分
睡蓮の寝起きも早くなり

この時間には開き始めている。008_20180520095222452.jpg
今朝は11輪の花が
小さなビオトープの中に
犇めく様に咲いている。
ひと時、風のガーデンを巡り
展示室の周りを掃き水を打つ。


きょうも、良き一日でありますように・・・
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ

一重の薔薇に
一重の薔薇は
散り足がはやいが

その潔さに
心魅かれ

小雨の中を
訪ねれば

薄鈍の空を
不如帰が渡る。
005_20180519090610131.jpg
何時もこんな
清しい心持ちで
一日が始まり
終われば良いと
思うのだが
・・・
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
プロフィール

・morinofune・

カテゴリ
最新記事
リンク
来場者数