杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

門下生11・ハードる。
6月に杜の舟の二階ギャラリー風の丘で
蒼林窯主催で「風の丘マルシェ」があるから
それまでに印鑑以外の作品も手掛けたい。
そんな
彫丸堂の新しい悩みのなかで
004_2018012018014937f.jpg
前回ウオルナット材で千鳥など彫っては見たが
彫師の仕事とは勝手が違い、なかなか数が上がらない。

昨日、雑談の中で封蠟の話しが出たので
早速封蠟風ペンダントの木地を堅木である
ローズウッドなどの印鑑材で製作してみた。

001_20180211110943a36.jpg
このほうが彫師の技量を発揮できるかもしれない
・・・とまた、ハードルを上げてみる。
✿✿✿✿✿✿✿MONKASEI✿✿✿✿✿✿
未だ門外門下生▶門下生・12へ続く
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
門下生10・たまご
門下生・10
たまご

週末は杜の舟の展示室の隅に陣取って
黙々と印刀を振るっているが
印鑑彫りなんて作業は実に静かなもので
そこに彫丸堂が居ることさえ忘れてしまう程である。
軒先を借りているから遠慮をしているのだというのでもなく

その気配の無さは彼の元来の性格から来ていて
『座敷童のようなもので・・・。』と静かに笑っている。
006_201801291007094ed.jpg
そんな「彫師のたまご」も随分お客様に鍛えられ
及第点が取れるようになってきた。
「へえ、随分凝った彫が出来るようになったな。」
『八幡西区のMさんから「
猫好き」「たまごちゃん」の
ニックネーム
など幾つかのキーワードを頂き
試みに2本彫って、思い切り遊ばせてもらいました。』
007_201801291007046d5.jpg
Mさん『どちらも良い。他のお客さんの印鑑と比べても
これが一番いいよ。』有難いことに2本ともご購入。
かくして客様に育てられていくのである。
門下生として3年の
彫丸堂、これからは師匠の駄彫堂を
超えることより「今日の自分を超える。」を目標にする
時期になったのかもしれないね。
✿✿✿✿✿✿✿MONKASEI✿✿✿✿✿✿
未だ門外門下生▶門下生・11へ続く
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
続きを読む »
出土研智物語13・記憶の束
出土研智物語・13
記憶の束

『荒れますなあ。』
大陸からの強い寒気が流れ込み
九州でさえ山間部は吹雪いている。
003_201801231016087be.jpg
それでも日中の雪だから積雪は靴が埋もる程度で
スリップしながらも
風の坂道を宅配便は上ってくる。
001_20180124164933e7e.jpg
『来ましたね、ヒバ材。こんな雪の日に来るなんざあ
実に良いですなあ。』ひょっこり現れた出土研智氏は
荷解きの手元に鼻先を突っ込み犬のように木の香を嗅ぐ。
ヒバ材の香りは好き嫌いもあろうが「淡く黄み掛かった
材の色に、春の暖かな陽射しを感じ、甘く冴やけき香は
命育む雪解けの雫のホッテリとしたかほり。」と写しみる。
木の香りや色を記憶する際は、ワインと同じに
景色や音や光、またはそれらの
現象が発する
オノマトペなどで例えて覚えると、何十年経っても
脳の深い抽斗の底からでも瞬時に検索できるから面白い。
『いやいや、まだ俊々としたフルーティーさが勝って
晩秋の霙のように青い
冷たさが鼻腔を擽りますなあ。』
まあ、そんな感じで材の特徴や乾燥の具合など
五感で記憶して、シナプスの束を補強しているのである。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆IDESUNAKENDIMONOGATARI☆☆☆☆☆☆☆☆☆
虎落笛出土研智物語▶14へ

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
続きを読む »
門下生9・風雅印材
門下生・9
風雅印材

春の夢ひらきに初出展した門下生の彫丸堂
嬉しいことに10数名の方から印鑑のご注文を頂き
これまでの練習彫りとは違う緊張感がある。
ようやく今日で全部彫り終えてあとは納品を待つばかり。
ここ暫く、週末の午後からは杜の舟の軒先を借りて
納品の受け渡しをしながら更なるご注文を頂ければ良い。
001_20180120180132ded.jpg
「100本ばかり印材を作っておいたから
どんどん注文を取って更に腕を磨きながら稼ぎ給え。」
そうそう、門下生に構ってばかりは居られないから
3日がかりで百数十本の印材を加工しておいたが
数だけではプレッシャーにならなくなって来たらしく
『はあ、助かります、有難うご座います。』
という反応くらいしか返ってこなくなった。
002_2018012018013834e.jpg
どうせそんな事も見越した上で、作るのも彫るのも難度高い
風雅印(ふうがいん)なるものを20本ばかり拵えてみた。
「どうだね、彫ってみたくなるだろう。」
『いやあ、これは素晴らしい、是非とも彫らして戴きたいですが
これ迄とはプレッシャーが半端ではありませんねえ。』
今回は紫檀とも呼ばれるローズウッド材の櫛割れ部分を剥ぎ裂き
複雑な割裂面の雅美たる風情を生かしたものである。
「風雅を生かすも殺すも君次第だが、一番の問題は
この彫を任せてくれる、客様があるかどうかだがね。」
かくして彫丸堂は新たなプレッシャーに曝されるのであった。
✿✿✿✿✿✿✿MONKASEI✿✿✿✿✿✿
未だ門外門下生門下生10・たまご
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
門下生8・これから
門下生・8
これから

彫丸堂が通い来るようになって3年。
黒檀や紫檀の高級印材を渡しておいて
「何でも良いから最低1本は彫って来ないと
杜の舟の門を潜ってはいかん。」と
厳しい約束事を押し立て、押し付けたが
師匠の駄彫堂の技量なんて知れたものだから
3年もすると技術的なことは、彫った数だけ
めきめき上達していった。
「これからはお客様に鍛えて戴くのが良かろう。」
そんなことから今回の「春の夢ひらき」に出展
004_20180111112446464.jpg

これからどう花開くか楽しみである。
展示会期間中にお客様からご注文を頂いた印鑑の
受け渡しや新たな打ち合わせに、
当面週末は
杜の舟展示室の隅っこを陣取ることになりそうであるが
これからの
師匠駄彫堂は、彫丸堂からの印材下請けだけ
やっていれば良さそうだから荷が軽くなったけれど
新たな師匠の座を確保すべく
まだ未公開ながら、今年の彫丸堂への
新たな課題をふたつ。
もう既に心地よきプレッシャーを
か細き
彫丸堂の両肩に架けているところである。
✿✿✿✿✿✿✿MONKASEI✿✿✿✿✿✿
未だ門外門下生門下生9・風雅印材
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 木工へにほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
プロフィール

・morinofune・

カテゴリ
最新記事
リンク
来場者数