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杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

新しい元号が決まる時に自分は何をしているのだろう。
そんなことを思いながら延々続く手作業をしながら
何時もと変わらずFMラヂヲを聴いていた。
多分5月1日に新元号が
始まっても
何も変わることはなくシゴトをしているのだろう

それで良いのだ、変わることのない生活ができるのは
本当に幸せなことである。
その新元号「令和」であるが
『令は命令の令。』などと説明していたけれども
もっと新しい元号に相応しい説き方はなかろうか。
そこで座右の書
白川静氏の常用字解を紐解く
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レイ・リョウ
みことのり・いいつける・つける・しむ
深い儀礼用の帽子を被り跪いて神託(神のお告げ)を
受け入れる人の形とある。
神の神託として与えられるものを令と云い
「神のおつげ、おつげ」の意味となり、天子など上位の人の
「みことのり、いいつけ、いいつける」の意味となる。
面白いことに甲骨文字・金文では令を命の意味に用いており
令が命のもとの字とある。
令は神のお告げを受け神意に従うことから「よい、りっぱ」の
意味となり、また使役の「しむ(・・・させる)」の
意味に用いて元字の命と分けて使うようになったとある。
『令は命令の令』などと力や権力を思わせる印象で
説明するより「令嬢、令息他人の子らを敬って云う語」
「令聞、令名などの良い評判の意」の方が響きが良い。

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木の利かない話しかも・・・
積木などの玩具類は、何時のころからだろうか
「知育または
智育玩具」と紹介されることが多くなった。
知育玩具なら素材を選ばない表現であるが
時として「木育(もくいく)玩具」と木を括られることがある。
元来玩具なんて石っころでも木の葉でも五寸釘でも構わないと
思っているのであるが、
杜の舟では創作素材の巡り合わせが
たまたま木であり、その素材の魅力を伝えたいという思いはあるが
表現素材は木で無ければいけないとも思ってはいない。
だから木育玩具は『他の素材に比べて木は良いのだぞ。』と
差別化しているようで、少し居心地を悪く感じている。
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子供なんて風に吹かれても雨に濡れても多感な心で受け入れ
それに絶えることのない親の無償の愛が降り注ぐなら
勝手に健やかに育つものだと信じているから
『この玩具を使えば知的に感受性高く育つのだ。』
などと押しつけがましいことは考え難いものであるが
何時のころからか積木など木製玩具
のキャッチコピなど
そんな言葉を見かけることが多くなった気がしている。
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「知育、木育に杜の舟謹製木製積木をド~ゾ。」
やっぱり違和感があるね。

深い意味はありませぬ。これに否定も肯定もなく
たまたまお客さんから『木育って何?』なんて聞かれたから
「はて、いったい何だろうね。」と一緒に
首をかしげながら考えてみたというだけの
木の利かない話し・・・

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増し贈る
横浜のYさんからのご依頼で
グラムハウス・エストニア風を手掛け
色々試作するうちに予定の6倍余りの量になり
早速展示室に並べていると予想外の高感度で
あっという間に展示分が半分以下になってしまった。
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気分を良くして横浜のYさんには
ちょっと増量して贈ることにした。
そこまで書き進んでハタと手が止まる。
むむむ・・・「増」「贈」は似ているぞ
そこでいつも頼ってしまうのが白川静氏の字解である。
「増」は土偏に甑(こしき)の形からなり
甑は湯を沸かして蒸気を立ち昇らせる釜の上に
食材を入れた蒸し器を重ねたもので、土を積み重ねることから
ます、ふえる、ふやす、くわえるの意味とする。
「贈」は貝偏に甑。同じく重なる、重ねるの
意味から、余分におくるものを贈と云い
、神祭事などに
貝や財物を用いることから貝偏が当てられている。
曲解もあろうが、甑に蒸し器を重ねる様などは
恭しく捧げる姿態にも似ていて美しい。
それからするとリッシン偏に甑、詰まりリッシンは
「立心」だから鬱鬱と心に積み重るは
「憎」となる。
ならば
善徳を重ねれば「僧」となるのか・・・
はい、言語回廊のお遊びはここまでにして
手間を重ねて発送の準備です。

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橅亥
Mさんお好みの『小さくて出来るだけ色白で杢が細くて
鼻が短くて目と口がコブタのようなのが一番偉いのだ。』の
一番偉い猪を作りながら「鼻の短いのは響きがいいね。」と
ふと思い立ち怪しげな蘊蓄の翼を広げる。
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これで3種の猪材が全部出揃った。
橅【ぶな】
厄除 恋愛成就

橅を無難と充て災難厄除を現す
気が気で無き想い華短し恋せよ乙女
出逢いは案外身近な目と鼻の先にあるかも
恋に迷わば鼻短き猪を選ぶが肝要成り
古来よりハートの形を猪の目と云うも
恋に縁ありや
:::

橅は木偏に無と書くことから
木が木で無いに気を充ててみる。
本人は真面目に
これ等一連の蘊蓄を
考えている積りで居るが
蔭で日向で『おやじギャグだろう。』と言われ
一理あるとは気付いている。

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梍亥
忙しいけれども工房に籠れないときは
案外暇なので、蘊蓄の続き
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梍【さいかち】
招運 合格成就

梍は木偏に白星を七度重ねると読み解きて
連勝強運を現す、また最勝と充て
引くを違わぬ猪突豨勇(ちょとつきゆう)なり
人に先んずるは僅か鼻の差故
長き鼻先の猪を選らばるるが肝要成り

私は元来ケチでエゴイストだから
少しでも自分に運が向いてくるように
真剣に心遊ばせ考えているのであるが
お客様の前ではそんな素振りは見せないように
ちゃんとわきまえている積りで居る・・・

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