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杜の舟型録帳/木工芸・童話・小説

モリノフ盤
昨日までに足りないところを
じっくり、図面を見直してみる。
001_20180207142338598.jpg
バーバヤーガの
「±5」の部分
スラブ地方に棲む妖婆バーバヤーガは
人の悪意に着け込んで悪いこともするが
善い行いで人助けをすることもあると云うから
4本のうち2本は「+5」で残る2本は「-5」
これを入れると大戦中にポーカーフェイスぶって
相手の気持ちを撹乱することもでき
勝敗は最後まで分からないのである。
005_2018020716000855c.jpg
簡略な駒であるが左から兎1、狼2、杜人3
バーバヤーガ-5と+5が各点数になり
分かりやすいように、それぞれ点数の溝を入れた。
駒の配置は真ん中に兎、中より二列目の四隅にバーバヤーガ
あとはランダムに穴を埋め、スタートの親が
真ん中の兎を取ることから始め、縦横列の移動のみで
隣の駒を飛び越しながら、越された駒を取り
それぞれ点数に加算減算するゲームである。

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ミースの杜からMORINOF盤▶そのうち続く
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杜人ゲーム・モリノフ盤
杜人ゲーム・モリノフ盤
ひらめくなんて言う程ではないが
西南女学御院への納期の問題もあり
簡略化して何とかカタチにすることは出来た。
002_20180207151035190.jpg
クローリク「野兎」は1点  ヴォルク「狼」は2点
アイラト「杜の人」3点  魔女の「
バーバヤーガ」-5点
ソリティアとは違って2人から4人で対戦できるゲームで
ルールを確定させるために、うそうそ出入りする
蒼林窯など捕まえて検証してみるが余り面白くないのである。
まだまだ、ひらめきが足りないらしい・・・

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ミースの杜からMORINOF盤
モリノフ盤
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ミースの杜から
随分以前になるが、不思議なご縁から東スラブの
ミースの杜に住むウラガーン氏にお会いした折に
『創作のヒントになれば。』と古い図面を貰い受け
そのままになっていたのを思い出した。
多分100年ほど前に、同じミースの杜に住んでいた
モリノフ・ミネストレーリの描き残したもので
全体スラブかロシア語の言語らしく、判読は出来ないが
右隅の文字は本人、ミネストレーリのサインのようである。
001_20180207142338598.jpg
興味半分もあったが、西南女学院の研究開発の
種になりはしないかと、解る範囲だけでも調べてみた。
どうやらソリティアのようなゲーム盤らしく
最初のリエース・イグラーは「杜のゲーム」、2行目は
モリノフだから「モリノフ盤」とでも解すれば良いだろう。
1はクローリクで「野兎」
2はヴォルク「狼」
3はアイラト「杜の人」
4は魔女の「
バーバヤーガ
それぞれの駒の個数までは分かったが
細かなルールなどこれから検証していくことになり
先ずは形だけでも取り掛かってみることにした

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杜のゲーム◀MORINOF盤杜人ゲーム・モリノフ盤
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バーバヤーガの家
バーバヤーガの家は、随分若い頃に
雪深いミースの杜で出会ったおかしなな建物である。
このミースの杜については、古い話しになるが
まだ携帯電話など
普及していない頃、モリノフ・ウラナガーンという
見知らぬ人物からの一本のエアメールから
不思議な縁に導かれての出来事であったのだが
それはさて置き、バーバヤーガの家の話しを進めよう。

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東スラブの針葉樹林の鬱蒼と生い茂るスィニエーク空港から
もっとずっと雪深い森の中ミース・リエース

そのモリノフ・ウラガーン氏を訪ねた折に
彼から、こっそり教えてもらった廃屋である。

バーバヤーガ〔BabaYaga〕
バーバヤーガは雪深いミースの杜に棲む妖精のことで
住まいが雪に埋もれないように、鶏の足のような土台の上に
住家が建てられているのであるが、昨今は近代的に建て替わり
こんな古い様式の建物は見られなくなった
と嘆きながらも
ウラガーン氏は近年のバーバヤーガの家のある
森へも案内してくれたものである。
次回は古い記憶をもとに、それらの建物も再現して
杜の舟外伝」スピンオフ作品として、物語を追いながら
「g20」シリーズに加えることにしよう。
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バーバヤーガの家◀Babayagaバーバヤーガ・2
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ミース(北杜の神話)から・スィニエーク空港

Ⅰスィニエーク空港 ミース(北杜の神話)       
   これは一枚の古い写真から紡ぎだされる、パラノイア・ノンフィクション作品で
      本業の木工の傍らで校正を加えながら、書き綴ってゆく私小説
          杜の舟外伝の一つのものがたりです。

        
         スィニエーク空港 


 思うように暖房も効かない軍用機を思わせる旧ソ連製の機体が
東スラブの冷たい灰色の空を震えながら幾時間も飛び続けている。
寒さ凌ぎに呷ったウオッカは、
強烈なまでに胃袋だけをひりりと焼いた。

 やっと高度を下げ始めても、変わらず私は白い息を吐きながら
ずっと寒さを堪えている。 機体が雪を噛むように軋みながら、ようやく
白いスィ二エーク空港の滑走路に着陸した。
 
 しかし小さな窓越しに見る外界は、とても着陸したとは思えない風景であった。
凍てる風が滑走路を白く泡立たせ、古い機体は波間の小舟のように
絶え間なくぎしぎしと煽られ、いまだ大地に足の付かぬ思いである。
 
 機内のアナウンスもなく扉が突然開けられ、どっと強い寒気が吹き込む。
白雲母のようにさらさらに凍った雪片に足を取られながらも
私はぶ厚い手袋で露出した頭を覆うようにして、粗末なターミナルへ駆け込んだ。
同乗だった20人ばかりの客は慌てるでもなく帽子を目深に被り
襟を高く立てながらゆっくりとした足取りで後から歩いて来る。

 それぞれに雪をはたきコートを脱ぐと、ピートの爆ぜる
ごつい鋳鉄ストーブの周りで待っていた迎えの者たちと
ターミナルを後にしていった。
 
 一人残された私の傍へ、長身で灰色の瞳をした男が歩み寄りながら
「御待ちしていました。ウチノユタカさんですね。」と声を掛けてきた。
相手の指定通りに手紙で幾度かのやり取りをしただけなのに
どうして私がそうだと分かるのか疑問に感じて尋ねると笑いながら
「簡単です、最後に残った人に声をかければ良いのですから。」と答えた。
「それに現地の者なら、外に出る時帽子も被らず、おまけに
凍路を駆けて来るものなどいませんからね。」 
 
 成程そうだと関心しながら握手の手を差し伸べると、
いきなり両の腕を掴むようにして、私の両頬に頬を重ねてきたので
思わず顔を引きながらたじろぎ慌てた。
「ああ失礼。日本の方には好まれない挨拶でしたね。」
「いや・・・・・・。ただ突然だから面喰ってしまって。」
彼も頭を掻きながら「初めまして、私がモリノフ・ウラガーンです。」と
言い、改めて握手を求めてきた。
 先日貰った手紙の内容から察するに、先祖に甚衛門という日本人が
いたからか何とも流暢な日本語である。

 私は内ポケットから一枚の古ぼけた写真を取り出した。

           モリノフ

「この写真です、モリノフ・ミネストレーリ。どことなくあなたに似ている。」
何故か初対面の彼に、一枚の写真が同族の匂いを感じさせた。
モリノフ・ウラガーンと名乗った彼も同様に感じたらしく
「ユタカこそ、瞳の色以外ミネストレーリそのままです。」と言って
改めて固く握手を求めてきた。

                                
            北杜の神話杜の舟外伝Ⅱ・神話の杜


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